「冗談に決まってんぢゃんか。…もしかして泣いてんの?」
「なっ泣いてないしっ!てか、早くどいてよ」
顔を見られないように楠元くんを追い払う。
「いいじゃんかよ、もう帰るだけだろ?」
「帰るから荷物しまいたいの!」
追い払っても追い払っても
戻ってくる彼に、
「何でこの席なの?窓際ならどこも見える景色は同じでしょ?」
なんて言ったら
「同じじゃないよ」
って、即興でかえされた。
なにが同じじゃないの?
どこの教室から見たって、
どこの席から見たって、
見えるのは校庭だけ
校庭にいるのは、下校する生徒と運動部の人たち…
いったい、君はいつも
寂しそうな顔をして
どこを見てるの?

