「はぁ?どういうことよ」
有希ちゃんが川崎くんに
突っかかる。
「お前らに関係ないから教えないよ」
…そりゃあ、そうですよね
川崎くんはいつの間にかいなくなってて、教室にいたはずの半分の生徒の姿も見当たらない。
「あれ?みんなどこ行ったんだろ」
黒板に目をやると、
『校庭に出て、自分が出る種目の練習をして下さい。』
とのこと。
こんな時に外出たくないなぁ
なんて思いながらも、
重い腰を動かし移動を始める。
そういえば、この時間は6組と合同だったような…
楠元くん出てんのかな?
楠元くんは隣のクラスの6組だ
「あっ、さっそく川崎タイム測ってるよ。気合い入ってんねぇ」
「うちらもパン食いの練習する?ニ人三脚してパン食べるだけだけど」
「おっ、いいね。」
校庭に出るなり、意外とみんな真面目に練習してるもんだから私たちもつられて練習することにした。

