「でも、もう大丈夫だ。平田さんのお陰で忘れられそう」
「忘れちゃだめだよ。大切な友達だったんでしょ?」
「…あぁ。大切だったよ。アイツが好きだったもん見てれば、いつだってアイツを近くに感じられたし、どっかで同じもん見てんじゃねぇかって思えた」
「…うん」
「だけどそれぢゃ駄目なんだよ。俺を成長できないまま…多分、俺自身も…誰か止めてくれるの待ってたような気がする。だからさ、ありがとうね」
「うっ…ぅ…うん」
楠元くんがあまりにも真剣に、
真面目に話すもんだから…
なんだか感動しちゃって
「なんで泣いてんだよ!え?俺、なんかした?」
「ううん。楠元くんは何も悪くないの」
楠元くんを困らせてるのはわかってるけど、楠元くんの話しの内容が良すぎて…
涙が止まらないよ。
そんな時、授業の始まりを表すチャイムが鳴った。
「その顔じゃ、まだ戻れないね。付き合うから、泣き止んだら言って」
「…うん、ありがとう」

