「なっ何で!?」
「ちょっちょっと平岡ちゃん、どうなってんのよ?」
有希ちゃんが耳元で問いかけてくるが、今の私には何も頭に入って来なかった。
だって、
私が一番聞きたい…
「平田さん、ちょっといい?」
なんで、この男は
こんな普通なわけ?
「…うん」
わかんない、益々わかんないよ
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「ここなら誰も来ねーだろ」
楠元くんに連れられて、
使われてない教室にやってきた
「ここ、俺の避難所なんだよ」
避難所?
つまり、ここで授業をサボってるってことね
「昨日はごめんね?てか今までごめんなさい」
楠元くんはいきなり真剣な表情をして、私に頭を下げてきた
「ちっ違うの!楠元くんは悪くない…悪いのは」
「俺さぁ、どうかしてたわけよ。あの席…死んだ友達の席だったんだよね」
「え?」
「お昼の時間と夕方の時間、あの席じゃないと見れないもんがあって…俺の友達はそれ見んの大好きでさ」
「…あの席じゃないと見れないもの?」
「だから俺がアイツの変わりに見ててやりたくて」
…私って
ほんと馬鹿だ。
楠元くんが理由を教えてくれなかったのは、他人に教えたくなかった理由があったからなのに…

