そのまま、顔を後に向けた。 まだ部屋に上がってない仁と 私の身長差はあんまりなくて。 顔が近くて、目の前にあった仁の唇にキスをした。 唇と唇が触れただけのキス。 そっと唇を離しながら、 「あたしもね? こうしたかったんだ」 絡み合った瞳は逸らされる事なく、 もう一度あたしからキスをした。 今度は仁から唇を離し、 「はっあぁぁぁぁぁ~~~」 大きな溜息に似た声が聞こえる。 そのまま、あたしの肩に額をつけて 「綾、やり過ぎ」 って一言。