【完】ラブ☆パワー全開




あたしの目線に気付いたかのように、



「あっ! ラーメンは俺のんやで?」



『まさか病人にラーメンなんて買ってけーへんて』

って少し恥ずかしそうに言う仁が可愛かった。



「俺、料理出来ひんからレトルトでごめんな?」

「ううんっ! ありがと」



凄く優しい笑顔で笑いながら、お粥を温めに行った。



今日の仁……優しいな。

あ、いつも優しいんだけど。

いつもより……もっと?


笑顔が優しい。


風邪は最悪だし、
迷惑もかけちゃってるけど……ラッキーだなんて不謹慎な事を思っちゃったり。

レトルトのお粥なのに、仁が温めてくれたって思うだけで数倍美味しく感じるあたしは……


やっぱり馬鹿?


それでも、いいのっ!

だっておいしいんだもん♪