あたしの目線に気付いたかのように、
「あっ! ラーメンは俺のんやで?」
『まさか病人にラーメンなんて買ってけーへんて』
って少し恥ずかしそうに言う仁が可愛かった。
「俺、料理出来ひんからレトルトでごめんな?」
「ううんっ! ありがと」
凄く優しい笑顔で笑いながら、お粥を温めに行った。
今日の仁……優しいな。
あ、いつも優しいんだけど。
いつもより……もっと?
笑顔が優しい。
風邪は最悪だし、
迷惑もかけちゃってるけど……ラッキーだなんて不謹慎な事を思っちゃったり。
レトルトのお粥なのに、仁が温めてくれたって思うだけで数倍美味しく感じるあたしは……
やっぱり馬鹿?
それでも、いいのっ!
だっておいしいんだもん♪

