「……んん」
初めから激しく交わされるキス。
そのままベットへと押し倒されたあたしを見つめる仁が妖艶で。
「仁……」
触れるか触れないかの場所にあった仁の唇に、自分から唇を重ねた。
そっと離すと、
「綾……これって誘ってん?」
耳元で囁かれ、
再び激しく絡まった舌に必死についていくだけのあたしの背中がゾクゾクとした。
キスしてる間に外されるボタンの音と、
絡まる舌の音がやけに響く。
すぐ露わになった胸に何度もキスを落とす。
あたしの漏れる声に
『可愛い』
って甘く脳裏を犯す仁の声。
噛まれる耳がジンジンと熱い。
まだ触れられていないあたしの中心から甘い甘い蜜が溢れ出す。
仁の一つ一つの行動があたしを熱くさせる。
仁の手が伸びる瞬間……小さな抵抗。

