無理矢理、合コンに入れてもらったなんて知らなかった。
あたしのこと気になってたなんて。
信じられない。
いつから……なんだろう?
こんなこと聞いたら怒るよね。
でも凄く知りたい。
あぁ。
でもバイクで良かった。
絶対あたし真っ赤だよ。
仁はどんな顔してるのかな?
あたしの家に着いても仁は黙ったままで。
何も話してくれない。
勿論、あたしから聞くなんて出来ないし。
なるべく、いつも通りにしてるつもりなんだけど、仁が黙ってるからそれも無駄になっちゃって。
どうすれば、いいのかな。
「綾さん」
「はっ、はい!」
ぎょえー!
声裏返った。
あまりの緊張からか、あたしテンパってるかも。
「さっきのな?」
「う……うん?」
「さっきの話……忘れて?」
そう言った仁の顔は真っ赤で。
あたしと目が合うと顔を下に向けて動かなくなってしまった。

