「誘ってんか思った」

「ちっ、ちっ、違っ」

「すげぇ否定」

「えっ? 違っ! いや……それも違っ」



何を言ってるのか、
わからないあたしは仁とその光で目が泳ぐ。



だって……それもそのはず。



キラキラ甘く、決してお洒落とは言いにくいネオンの光が輝く。



ここは、ラブホ街。



あたし……最悪過ぎる。

泣きたい気分だよー。

こんなところを通ってるのにも気付かず、仁に見惚れてるだなんて。

しかも高校生をこんな場所へ連れてくるだなんて。



有り得ない!