すきって言わせて




「あ…先輩、」

「何?どうした?」

さっきより冷静になった私は
今気付いたわけだけど、

先輩は何か用事があったんじゃ…
じゃないと休み時間にわざわざ来るはずないもんね



「あの、どうしてここに…?」

それを邪魔しちゃったのかもと
罪悪感を感じながら聞いてみた

「あー!そうそう!ちょっと忘れ物をね…」

そう言って先輩は生徒会長専用の机まで行って
ガサガサと引き出しをあさくっていると



ガラッ!!!


突然、大きな音が響いて
私はびくりと肩を揺らした

それは扉を開けた時の音で、
恐る恐る後ろを振り向くとそこには、




「華帆…」



私を呼ぶ聞き覚えのある声