真面目に会議に出だしたのは
いつもの気まぐれだと思ってた…
でもそれがそうじゃなかったとしたら、
歩は…
私のために帰る時間を合わせて、いた…?
でも自意識過剰なんじゃないのかな?
だってああやって私を困らせたいだけで
そんな、私なんかのために…
その時、先輩は私の頭を
ぽんっと優しく包み込んだ
「華帆ちゃんも、ほんとは気付いてるんじゃない?」
鼓動がどんどん大きくなるのが自分でもよく分かる
それは、先輩に対してのものではないのも…
そして、私の頭の中は
私よりも小さくて生意気な
あいつのことばかりだってことも

