すきって言わせて





「はい、華帆ちゃん」

わざとらしく笑うと
歩は適当に資料を手に取って
私の前に突きだした


もう、せっかくの休み時間が
生徒会の仕事で潰れるなんて…

がっくりと肩を落としながら
渋々、歩から資料を受け取った




「仕方ないなぁ、早く終わらせよう」



たぶん休み時間中じゃ終わらないだろうけど
そう言って資料を集め始めた


相変わらず歩はだるそうに
プリントをひらひらさせながら

窓辺にうっかかっていた