先輩のことを見ていたから分かる
これは本物なんだって、



恋人の噂なんて聞かなかったけど
たぶん先輩なりに考えて隠していて

中野先輩を守るために一番安全な
自分の隣である副会長に推薦した…



やっぱり先輩はすごいや
どこまでもかっこいい…





不思議と涙は出なかった

うん。大丈夫
悲しくなんてない、


だってまだ好きになりかけてただけだもん…

大好きになる前じゃなかったから
これで踏ん切りもつけるじゃない
そう自分に言い聞かせた




…でも、なんでだろう




なんで こんなにも寂しいんだろう…