届かない手紙

私が、智樹と初めて会った日は、快晴の夏だった。
私は、いつもいる兄の部屋でくつろぎながら、兄の友達と喋っていた...

兄「栞、今日初対面の人くるから」

私「ん~。わかった」

ピンポ-ン

来るの早くない?

兄が、玄関に迎えにいき、帰ってきた。

「こんにちは」

兄が連れてきたのは、俗にいうイケメンだった。

整ったまゆ毛に、二重で切れ長の目に茶色い瞳、スッと筋が通った高い鼻、薄く形のいい唇、髪も、明るい茶色で、ワックスで軽く整えられていた。

身長が...デカイ!!

178cmもあるらしい。

当時、小4の私からすると、中2は、子供で、黒髪だと思ってたから、ビックリした。

そして、一目惚れだった。

5秒くらい目が合い、恥ずかしくなって目を逸らした

すると、その人は、私のトコに来て

「俺、智樹。キミは何て呼んだらいい?」

「栞。。。しおりって呼んで」

「了解ッ!栞って何年??」

「4年やで~。中2やろ??彼女いるの?」

「4年かぁ。いいねー若いね~。彼女!?
いないかな。」

私はホッとした。
叶うはずないのに。

嬉しかった

「あのさ、メアド教えて?俺、栞のコト気に入った」

内心すごく嬉しかった。