両手にすっぽりと収まった身体は、小刻みに震えながら信じられない言葉を発する。


「抱いて……」


その一言で、長い間眠りについていた俺の中の雄が目覚める。
彼女はさらに持てるかぎりの女を俺に押し付けた。


甘く、思考がとろけるような雌の匂い。
首元にかかってくる熱い吐息。


「お願い……」


そう言いながら、俺と視線を交わす彼女。
今にも壊れそうな瞳を見せた彼女は、次の瞬間、唇を重ねてきた。