少年は蒼穹のかなたに彼女の姿が溶け込んでもいつまでもいつまでもその方向を見つめていた。 少年の顔は微笑みながらも涙に濡れていた。 その微笑の美しさは、はるか天上に住まう天使さえも嫉妬するほどの。 その涙の純粋さは、処女雪を清冽な月の光で溶かしたかのような。