お母さんのおかげ男子校

～校門前～
「美咲ちゃん!!」
司くんが手を振って名前を呼んできた。
私も手を振りかえした。
「なんで、司くんが来たんですか？」
「あぁーそれは…侑がみんなと遊んでるから、俺が迎えに来た。
それに、ちょっとだけ話したいことあったし。」
話したいことと言われても、私は何の事か分からなかった…。
「話ってなんですか？」
「櫂の事なんだけど…。」
「櫂ちゃんがどうかしたんですか？」
「櫂に告白されたでしょ？」
「何の事ですか？」
私はとぼけた…。
隠すつもりはないけど、今はこの話しはしたくない…。
「隠さなくても良いよ。
あいつが、今日告白するって言うの知ってたし。」
「確かに告白されました。
けど、急なことで久しぶりにあったから何て返して良いかわからなくて…そしたら櫂ちゃんが返事は急がなくて良いからって。
私…昔は好きだったんです。けど、そんな好きな人に久しぶりにあって告白されたのになんにも言えなかった。」
「そっかぁ～昔は好きだったんだね。
けどきっと今は好きじゃないんだろうね…。
まぁ～好きだからってすぐに返事しない人もいるけど。
櫂が返事待つって言うなら考えてみな。櫂ならきっと待ってくれるから。」