……おかしい。

寝覚めが良すぎる。
時計をみる。
やったよ俺。
12:45分。
完全なる寝坊。
今日はケータイがご機嫌ななめだったらしい。
もちろん学校はもう行かん。
俺には嫌いなコトがいくつかある。
その一つが途中で合流する学校の雰囲気。
半日かけてあたためられたクラスのテンションってものについてくのはなかなかしんどい。
よって今日はサボり決定。

とりあえずトースト一枚では満たされないこの腹の為に昼飯を買いにコンビニへ。

幼なじみのマミがいた。
結構前からここでバイトしてるらしい。
髪は栗色で肌は色白で体型は細身。
美人なんだけどどこか冷たさがあって他人を寄せ付けない雰囲気が彼女にはある。
高校には行ってるんだろうか。
もう何年も口を聞いていない幼なじみにそんな野暮なコトを聞ける勇気は俺にはない。

『お弁当あたためますか?』

出来れば久しぶりの会話はもっと違ったセリフがよかった。
案外あっさりしてんだな。
わかったよ。
受け入れる。

ただ弁当は家で温めるからそのままで。