長い長い受験生活が終わった。

発表はまだもうちょっと先だが、気持ちは不安よりやっとナギサとの時間を過ごせる嬉しさでいっぱいだった。
いや…
俺そりゃちょっと気持ち悪いだろ。
反省。

まぁそこは今の俺の心情を察してくれ。

家に帰って小包を持って自分の部屋へ。
ビックリ箱じゃねぇだろうな。
ナギサなら有り得る。

恐る恐る開けてみる。
…なんだ。
別に人形は飛び出して来ない。
ちょっと残念。

中には可愛い便箋とコアラのマーチ。

便箋を開き手紙を読む。












手紙を読み終える。

この時ほど自分を憎んだことはない。

寒空の下俺はジャケット一枚持って駆け出した。

東京はその日、観測史上最も遅い初雪を記録した。