ちょっと大きめのショッピングモール。
迷子になりそう。

『これ良くない?』

高そうな靴。
お前頼むから俺の財布に見合ったものをねだれ。

『ん〜…やっぱりプーチャンのセンスにまかせようカナ♪』

そう来たか…
限度は頑張って5000くらい。
あんまり自分のために金使わないから割といつも余裕はあるんだケド。

女の子ってどんなものが喜ぶんだろ。
人形?
アクセサリー?
CD?
俺にはさっぱりわからん。

『キレイだねこれ♪』

ナギサがアクセサリーショップの前で立ち止まった。
俺良い勘してんじゃね?


俺は店先のペアリングに目がいった。
二つで4千円。
まぁ予算圏内。

決めた。
コレにしよ。


ナギサはめっちゃ喜んだ。
店から出るなり早速ナギサは左手の薬指に指輪をはめた。
左手の薬指…
俺はちょっとドキっとした。
ナギサはそれがどうゆう意味かわからないほどバカじゃない。(はず)

決めた。
俺もこれをはめたらナギサを恋人として見る。
だって俺の中だけでそう考えるのは自由だろ?
ナギサへの気持ちは今更好きなんて言葉じゃ表現出来ない。
想いは一生俺の胸の中に。