向かった先はエロ本コーナー。
いや読むだろ男なら。

『なるほど』

彼女は一冊手にとり立ち読みし始めた。
しかもガン見。
コンビニで女子高生が制服着たままエロ本立ち読みってどう考えてもおかしくないかオイ。

『よし決めた!』

彼女はカゴにエロ本を投げ入れてレジへ。
カゴいっぱいのコアラのマーチにエロ本一冊。
もうワケわからん。
俺は先に外へ出て駐車場の石段に腰掛けた。
とりあえず頭を整理。

彼女が出て来た。
浮かない表情。
店員に断られたらしい。
当たりまえだバカ。

『死ぬ前に一回やってみたかったんだけど玉砕しちゃった。』

この女…マジでおそるべし。

コアラのマーチを頬張り始めると彼女の顔は満面の笑みに変わり今日あった出来事を楽しそうに話し始めた。
変な奴。

でも彼女といると全く退屈しない俺がいる。
変な俺。

昨日は気付かなかったが彼女結構美人だ。
目はちょっと大きめで顔は小さめ。
髪は黒髪のストレートで長さは胸くらいまである。
芸能人で言うと眞鍋かをりにちょっと似てる。
話しを聞く限り彼氏はいないらしくちょっと安心した。

安心?
なんだそりゃ。