案の定5〜6限は寝た。
帰りのHRも終わって教室の中は閑散としてる。
外では野球部の練習する声。
いや誰か起こしてよ。
今日はどこへ行こうかなんて考えながら鞄に手をかけて教室を後にすると、後ろから小走りな足音。

『待って待って』

彼女だ。

『コレよく撮れてるでしょ』

写メ。
しかも俺の寝顔。
しかも究極にブサイク。
肖像権の侵害。
俺は彼女のケータイを奪って削除。

『あー…。でもいいやまだ撮ったのあるし。』

この女…おそるべし。
俺は少し暗くなった学校を彼女と後にした。

自転車の荷台に彼女を乗せて走り、近くのコンビニへ。

彼女は真っ先にお菓子コーナーへ。
どうやら太るとかは口先だけらしい。
俺は放っておいて雑誌コーナーへ。
ファッション誌を立ち読みしてると彼女はカゴいっぱいにコアラのマーチを持ってきた。

『これ大好きなの♪でもこんなに食べたら太っちゃうよねぇ…』

なるほど。
そろそろダイエット信者達に本気でブッ殺されたいらしい。

『だから食べるの協力してね♪』

もう好きにしてくれ。

『あ、こうゆうの男の人って読むんでしょ?』