ピリリリリリッッ
無機質な機械音が流れる。
俺の携帯だ。
電話か?
珍しい。って誰かと思えば空見じゃねぇか。
空見とは俺の友人で、俺が擬人ペットを飼うことになったきっかけを持ってきたヤツだ。
ピッ、
「…もしもし?」
『よぉ!!擬人ペット届いたか?』
「あぁ…」
『なんだ?なんかげっそりした声だな?』
当たりだよ空見…
さすが空見だ。
「空見…」
『うわっ、なんだよ。気持ちわりい声出しやがって。なんだ?デートの誘いか?俺のデートの予定は5年先まで埋まってるぞ?』
…やっぱりダメだ。
つーかデートってなんだよ!?
意味わかんねぇよ!!
『まぁそう怒るなって!』
「誰のせいだよ!!」
『擬人ペットのせい?』
「お前のせいだよ!!」
『人のせいにしちゃいけないんだよー!』
もう…ホント疲れたわ…

