もうこの際ファーストキスとか考えてる暇はない・・・気がする・・・
何とでもなれ!
俺は決意を決めて猫にキスをした。
・・・何も起こらない。
だが、次に瞬きをした瞬間に目の前にいた動物は人間に変わっていた。
黒い艶のある髪を後ろで結ってある。
とても中性的な顔立ちの少女だった。
「・・・。」
元猫の少女はこちらをじっと見ている。
「・・・?」
「名前は・・・夜?」
声も目と同じで凛としていた。
「あぁ。そうだよ。お前は今日から夜だ。」
と言って夜を撫でてみる。
「んん・・・」
「どうした?」
「お腹・・・減ったの。」
って、それかよ。
つーか何食わせればいいんだ!?

