夜の街・・・

その中で、

君が、隣でギターを奏でる。

単純コード。

だけど、

深くて・・・

君のギターを聴いてると、

心が、癒される。

「あの、」

君が、不意に口を開く。

「いつまでいるんですか?」

「ぅーん、いつまででも?」

そして、私は微笑む。

「じゃぁ、」

「ん?」

「歌ってください。」

「はぁ!?」

私は、立ち上がる。

「なんで!?」

「だって、俺・・・歌えないし。」

たしかに、

今まで、歌ってるところを、見たことない。

でも・・・

音痴って思われたら、

嫌だし。

私が、考えてると、

「そんなに、考えないで」

そう、君が言った。

「とにかく、歌いましょう?」

ふっと、笑う。

「YUKAの一度で、いいですよね?」

わざと、誰でも知っているような曲を君はいって。

その優しさが、身にしみて・・・

そして、

ギターを奏で始めた。