雫が動化家に来て、みんなは騒然としていた。実は、雫は動化家の当主様の上にいく力を持っているからだ。訳あって離れた雫は、また帰って来たからだ。しかし、浮かない顔をしていた。リリ「雫?どうかした?」雫「なんでもないよ!奥さん!」また、抱きついてきた。さっきより強く。カオルが来た。カオル「雫!離れろ!」雫は離した。雫「なんで、怒ってるの?」カオル「何しに来た?」明らかに、カオルは怒っていた。ナナ「おい!喧嘩か?」カオル「お前の弟、霧斗が何したか分かってるよな?」雫「あれは、霧斗がやった事だ!俺は関係ないんだ!」リリ「ちょっと待って。何かあったの?」カオル「雫の弟、霧斗は、当主様の実の息子なんだ。当主様がやった罪は重い。動化家では、当主様の家族を消さなければならない。だけど、雫は自分と自分の弟が、当主様の息子だと名乗らなかった。行方不明の家族が二人いた。最近になって俺は知ったんだ。そんなお前が、わざわざここに来る理由はなんだ?」雫「俺は確かに当主様の息子だ。だけど、俺達はなにもしてない。弟の行方も分からないから、ここに来た。」リリ「あの〜。私、今まで黙っていた事があったんだけど。」ナナ「なんだ!」リリ「霧斗さんの行方知ってるの。」雫「どこに!霧斗はどこに?」リリ「監獄なんです。居るところ。霧斗さん、私達がやっていた禁断の書のメンバーだったんです。実は、禁断の書の願いは、霧斗さんが時間を操って変えていたんです。当主様はしぬ。禁断の書は霧斗が持つ。これが、霧斗さんの願いです。」カオル「どうして言わなかった?」リリ「黙っていたら、私達の願いも叶えると約束したのに、禁断の書は消えていない。建物も増えてない。人間の交流の場はできていない。私、1人でも霧斗さんのところに行って話したかったけど監視が厳しくて言えなかった。この写真は、時間を操っていた時の霧斗さんです。」みんなに見せた。ナナ「憎たらしい顔だ。霧斗らしいな。」雫が土下座した。雫「すまない。俺の弟がこんな事して。許されない事は分かってる。すまない。」カオル「弟、助けたいんだろ?行くぞ。雫!」リリ「私も行く。」ナナ「俺は残る。当主様居なかったらダメだろ?」三人は監視へ向かった。