リリはナルを探していた。ナルは船に乗り込もうとしていた。リリ「待つニャ。」ナル「誰だ!猫が…。喋った。」リリ「あなた何処に行く気?」ナル「何処って、リクの亡くなった父親の別荘に行って、父親が書いた絵を売却するんだよ!」リリ「そんな事して何になるの?」ナル「借金返す為さ!自分の夢の為に、お金を借りすぎて借金してしまったんだよ!」リリ「それで、リクの父親の絵を売るつもり?」ナル「何が悪いんだよ!」そう言って船を走らせた。リリは追いかけた。10分して、別荘らしき家が見えた。ナルは走って別荘に入った。リリも同時に入った。別荘の中は、リクの絵で埋め尽くされていた。ナル「これは…。」リリ「あなたはこの絵を売れる?あなたにも弟が居たはずよね?リクから聞いたニャ。絵を書くのが上手でリクと同い年だった。去年の夏に交通事故で亡くなったんだニャ。」ナル「知ってたのか…。」リリ「あなたにリクくんを書いたお父さんの絵、売れるかニャ?」ナル「売れない。俺の弟もこんな風に笑ってた。リクの顔見るたびに弟を思い出す。自分の悲しみや寂しさを埋める為にリクと一緒に画家になりたいって思った。少しでも一緒に居たかった。なのに、俺は…。」リリ「分かればいいニャ。」すると、リクが来た。リク「ナルさん。僕の夢もう1つ見つかりました、あなたの笑顔やみんなが笑顔になる絵を書く事です。だから、僕と一緒に画家を目指してみませんか?」ナル「リク…。本当にいいのか?」リク「構いません。」ナルはリクを抱きしめた。外に、シューケルが来た。シューケル「お見事だ。残りは1人で後1日だ!」シューケルは消えた。