「川上さーん、」 「はーい、」 パコン、と良い音と共に あたしの頭にも軽く 痛みがズキーンとはしった 「起きてて、まぢで」 現社の時間退屈なんです、 ハッキリ言うと 橘川先生は右手で持っていた 名簿を軽く振り上げる 「はいはい、退屈は嘘です」 ふはぁ、とアクビをしながら 小さい子をなだめる口調で 橘川先生が振り上げた 名簿を両手を上に挙げて阻止した