大好きな君へ



もう看護婦さんたちとは顔馴染み。

「あら。ジュリアちゃん!!診察?」

婦長さんの田畑さん。

かわいくて優しくて…大好きなの。

「うん!!先生いる?」

「真山先生なら今手が空いたところよ。」

「ありがとー♪」

田畑さんにお礼をしてから診察室に向かう。

ーーーコンコンーーー

「失礼しまーす♪」

「おっ、ジュリアちゃん来たね!!」

「なんか久しぶり!?」

「そんなことないよ~」

ゆる~い感じのこの人。

あたしの主治医の真山先生。

若いけど心臓病の専門家で結構有名らしい。

しかも…

あたしのおじさんなんだな!!

父さんの弟で、これが父さんにそっくりなの。

「調子はどう?発作はない?」

「最近調子いいの♪」

あたしが笑顔で言うと、

「そっか!!よかったなぁ♪」

そう言って頭を撫でてくれる。