大好きな君へ



「…ア…リア…ジュリア!!」

三代川くんの声だ…

あたしはボーッとした頭で思った。

「おいっ!!ジュリア!!」

三代川くん…

あたしはゆっくり目を開けた。

「ジュリア…!」

「三代川くん…ごめん…いきなり倒れて
びっくりしたでしょ…?」

「大丈夫か!?はぁ~…安心した。」

「えへへ…」

「けど、いきなり倒れて…もしかして
病気…?」

あちゃ~…バレちゃうか…しかたないな…
迷惑かけちゃったし、三代川くんには
ちゃんと話そう。

「うん…小さい頃からなの。」

「あのさ…違ってたら悪いんだけど…
月宮さん、心臓病…?」

どうして…!?なんでわかったんだろう…

「なんで…わかったの?」

すると三代川くんはホッとした表情をした。

「俺さ、ねぇちゃんいたんだ。でも、心臓病患ってて。よく軽い発作起こしてたから。月宮さんが倒れる前の感じが似てたんだ。」

「そうなんだ…」

よかった…三代川くん、だから発作起きた時の
対処方法知ってたんだ…助かった…

「お姉さん、何歳?」

あたしがそう聞くと悲しそうな顔をした。

「ねぇちゃんは…もういない…」

「えっ…」