大好きな君へ



昇降口を出ると、近くにいた生徒達が
一斉にこっちを見る。

そりゃそうだよね…学園1のイケメンが
あたしと一緒にいるんだもん…

「あれって王子と姫だよな!?」

「ちょー美男美女!!」

「うらやましい~…」

ジュリアは周りがこんな話をしてるなんて
思ってもいないようです←

「三代川くん、なんかごめんね?」

「なんで月宮さんが謝るの?」

「だってさ…あたしみたいなのと一緒にいたら
変な噂になっちゃうよ!?」

(今更ですがジュリアは無自覚です(。-∀-))

「そんなことないから!!月宮さん、学園で
姫って呼ばれてるの知らない!?」

三代川くんはかなり驚いたように言う。

「それ嘘でしょ~!?」

「無自覚かぁ~…」

ん!?今三代川くん、なんか言った!?

「なんか言った?」

あたしは気になったので聞いてみた。

「何も?さっ、早く帰ろっか?」

そう言って三代川くんはあたしの手をひいて
走り出した。

ヤバいっ…走ったら…