「あっ、来たよ♪噂の王子が♪」
奏が嬉しそうに言った。
「へぇ~…あれがね…」
あたしが見た先にいた王子は
背が高くて細くて。顔もかなりキレイ。
確かにカッコいい。
「カッコいいじゃん?」
「当たり前じゃない!!はぁ~…これから
毎日王子を拝めるなんて幸せ~♪」
完璧に夢の世界にはいってるな。うん。
あたしはひとりで納得していた。
「沙羅はどうだったかなぁ…」
なんて考えてると、担任がはいってきた。
「今日からお前らの担任の高月翔だ。
担当科目は国語だ。よろしくな!!」
担任もなかなかカッコいい。
あたしは後ろから奏をつついた。
