大好きな君へ



「しかも!!このクラスに''王子''もいるって噂!!」

「王子…?」

「やっぱ知らないか~…」

奏が納得したように言った。

「いーい!?''王子''ってゆうのはね、
三代川陸のこと!!学園1のイケメンなの!!」

「ふーん…ってか…その人自体知らないんだけど…」

あたしは本当のこといっただけだったのに…

奏があたしの肩をつかんでゆさぶる。

「ジュリア、本当にここの生徒なの!?
''王子''と''姫''って言ったら知らない人いないわよ!?」

「ごめん…」

「まぁいいや♪有名人たちと同じクラスなんて
ちょーラッキー♪」

奏が嬉そうにしていると。

教室のドアが開いた瞬間、悲鳴が聞こえてきた。

「キャ~!!!!」