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「ただいま~」
玄関から聞こえてきた絢音ちゃんの声に腕の中で大人しくしていた波奈ちゃんが「あっ!」と反応した。
「お疲れ様。絢音ちゃん、どうだった?」
玄関まで波奈ちゃんとお迎えに行くと「疲れたぁ~!」と絢音ちゃんはあたしごと我が子を抱きしめた。波奈ちゃんは嬉しそうに「あっ!わっ!」と笑った。
「あ、でも、イケメンいた」
「イケメン?」
「うん。なんか、無口な人だったけぇ、あんま話さなかったけど、年上やったなぁ」
そう言いながら体を離して波奈ちゃんのほっぺをツンツンする絢音ちゃん。
「仕事楽しくなりそうで良かったね」
絢音ちゃんは「まぁね~」と言いながら腕をうんっとあげて伸ばした。
「同じことの繰り返しやけぇ、つまらなくなるかもしれんけぇね。目の保養てやつやんねぇ!」
「おい。浮気は許さへんぞ」
そんな声と一緒に絢音ちゃんを後ろからギュッと抱きしめたのは雅人さんだった。
