帰ってくる場所




「未鳥ちゃんは何歳なの?」

「16やけぇ、蛍は?」

「あたしは17歳。ひとつ年下だったんだね」

「なんや、蛍は童顔やけぇ歳も変わらんかと思ったらお姉さんやったかぁ!」

そう言ってケラケラ笑う未鳥ちゃんは可愛い。
童顔…まぁ、言われなれてるけど。

「あ、ここあたしの家やけぇ、困ったことあったらなんでも言って~」

「え、ここって……ここ?」

「そう」

なんと、田舎に似合わない茶髪美少女の実家はこれまた似合わない古いスーパーだったとは。世の中わからない。

未鳥ちゃんと会話をしながら買い物を終えて店の外に出ると、向かい側で小さな花屋さんを営むおじいちゃんの姿が目に入った。

「花屋…」

確か、昨日のあの人は花束を持っていた。小さな町に花を買える場所は限られているだろうし、もしかしたら、あそこで買ったのかもしれない。

「ん?花屋がどうかした?」

「あ、ううん。なんでもない」

それからしばらく店の前で話して未鳥ちゃんと別れた。