「俺の好きなタイプ、犬なんだ」 俺は小さい頃から、犬好きだ。 そして実家で飼っている子は、 とても賢く、俺に忠実。 いつの間にか、理想となってしまった。 犬だとかそういうのを通り越し、 身近な存在にもそれを求めてしまう。 それはつまり、恋人に。 そう暴露すると、 向出は呆気にとられたようだったけど、 すぐに真剣な顔になり 「わかった!じゃあ犬になる!」 キラキラした目でそう言った。