「好きです!」 唐突に、彼が言った。 ここは学生寮の、俺の部屋だ。 そこへ遊びに来た、 同じクラスの向出(むかいで)。 向かい合って置かれたソファーの、 片方にまず俺が座り、 向かい側を彼に勧めるも、 それを断り、彼は俺の真ん前に立った。 そして、突然の告白。 さすがに予想外で、 俺は数秒固まった。 それから我に返り、こう言った。 「わかった。 それじゃあ仰向けに寝転がって腹を出せ」 「なんで?!」 即座に問われる。