小学生の頃から仲の良い子と同じがいいなぁ。


石井 心愛(いしい ここあ)とか、
遊野 澄菜(あその すみな)とか。

心愛も澄菜もとっても仲良しだから、同じクラスになったら上手くやっていけるのにな。
なんて淡い思いを抱きながら、もうすぐ緊張の10分をすぎようとしていた。


…家を出た私。
きっと、私はほかの人より緊張している。
なぜなら、私の家は学校まで1分かからない位置にあるのだ。


普通の子なら、「入学式緊張するなあ~」なんて考えながら、
学校に行くまでの道をドキドキしながら歩いて行くので、学校に着く頃にはドキドキが落ち着いている頃だと思う。


But!!しかし!!
私にはソレが無い。緊張するなあ~…な気持ちのまま 入学式を迎えることになる。



でも、私が緊張しているのはソコじゃない。



学校に着くと、昇降口にいる先生らしき人が紙を手渡してくる。