鍵開いてないし…。



ピンポーン♪



カチャッ。



「ただいま…」

「遅いわね」

「ごめんなさ…」

「すみません。俺が連れまわしてました」

「あら、郁くん?」



郁……?



なんでそんなこと…。



驚いて郁を見るとお母さんにバレないように唇に指を当ててシーってやっていた。



郁がお気に入りなお母さんはすっかりご機嫌。



「またよろしくね」なんて言ってる。



郁、どうして庇ってくれたの…?