お隣さん〜近くて遠いキミとの距離〜



まだ寝ている郁の体を揺すったけど、全然起きない…。



「ねぇ、郁!起きてっ」

「ん……あと5分…」

「ダメだって!絵里さん来ちゃうっ!」

「……紗枝!?」



ガバッと起きた郁。



「なんで紗枝が……。あ、そうか。そうだった」



自己解決してるし…。



「あ!紗枝、大丈夫か?その、昨日の」

「あっ、うん…。大丈夫…。心配してくれてありがとうね」



本当は少しだけ痛いけど……。



って…話ずれてる!



「郁、早く服着ないと!絵里さんが郁を呼んでたよ?」

「えっ、マジ?」

「うん。部屋に入って来ないかドキドキした〜…」

「じゃあ、ちょっと言ってみるわ」



そう言ってパパっと服を着た郁は絵里さんのところへ行った。



あたしも今のうちに服着とこっと。