「郁?いるのー?」 郁を呼ぶ声だ。 「ん…誰…?」 寝ぼけながら目を開けてみる。 あっ…そっか。 ここ、郁の家だ。 昨日は……。 郁と初めてシたんだった…。 幸せだった。 幸せに思うこともあるんだなって思ったよ。 きっと、郁だったからだね。 郁は何度も好きだって言ってくれた。 あたしが不安にならないように。