「なぁみっちゃん!あんた携帯持参してるん?」
美月が、バイクを運転しながら聞いてきた。
『ぁあ…。持ってるよ?何故?』
「連絡先交換しよ♪一回どこかに止めなきゃね」
美月は、そう言ってスピードを加速し始めた。
ぅゎっ!!コイツの運転はええよ!!怖ぇな汗
恐る恐るあたしは、美月の腰を掴んだ。
「ん?みっちゃん怖いんか?笑」
ケタケタ笑いながらからかう美月。
『は笑 そんなんぢゃねぇよ笑』
「本当かぁ?笑」
『本当だよ!!』
あたし達は、暫く話すのを止めなかった。
今までの中で、ここまで話が続く相手なんて全く居なかった。
美月が初めてだった。
他の奴らの場合、お互い問いだされたら答えて黙るという感じだった。
だが、美月は違った。
他の奴らの時よりも、めちゃくちゃおしゃべり屋だった。
だから、あたし的には嬉しかった。

