10分後


ピンポーン


あ、来た


「あ、はよ」


「おはよ、入って。」


「お邪魔します。」


翔をリビングに通す。


「何飲む??」


「あー。。。要らない。」


「分かった。」


「で、本題、太一と別れた理由。」


「うん」

これを聞かなきゃ、
何も始まらない。

「太一、好きな人出来たって…」


「そ…なんだ、」

何か泣けてくるッ。

「すみれ…??」


「…ッ…ご…めん」


「すみれ…」

翔は私を抱き締める。

ずっと、

私は抱き締められていた。


「俺の胸で泣け、」


言われたその言葉…


私をドキドキさせる。