最低男に恋をして。




「はぁ?」

いきなりバカかって…。


中の上だっつうの!!

「超理不尽な理由で殴られてんだぞ?」

と、言いながら
私の右頬に触れる。


少し冷たい手が心地よい。



「って!!

触るなっ、女たらし!!」

その手を振り切って
麗華の走っていった方向に駆け出した。




…この際、
顕微鏡はどうでもいいや。