最低男に恋をして。




「な、な何よっ!?」

急に笑ったり、見つめたり…


こいつの隣が居心地悪いのは
きっと、この男のこういう態度に問題があるんだ!


「いや。」

今度は急に真面目な顔をして黙り込む。



も~、なんなのよ。
本当に掴みどころが
ないというか…

掴みどころが
有りすぎるというか…。


「唯に、何聞いたんだよ?」

「っえ?」

しばらくの沈黙のあと、
また高嶺悟が質問した。


「なんか聞いたんだろ?
話大きくしてないか確認しようと思って。」

肘に載せた顔は変えずに
私をじっと見つめてる。