この男、きっと頭どうかしちゃってるし… ヤバい!! 逃げなきゃっ!! 「バカ。 誰も襲わねえよ。」 方向転換した私の手首をグイっと引っ張り 焦ったように声を出した。 「ほ、本当に?」 疑いの眼差しで奴をみたら 向こうは笑って 『本当』と、答えた。 ふぅ。 良かった。 と、思った矢先。 「まぁ、お望みならば… やってやらないこともない」 妖しく笑いながら 私の頬を撫でた。 「ひぃえっ!! 触らないでっ!!!」 その手を叩いて 距離をあける。