「ねぇ、ユリ!!
誰かわかるっ!?」

1日が明けて
今日もまた学校。


嫌でもあの男が忘れられない。

「アハハハハハ!!
はぁ、お腹痛い……
く、くくくく……

ひーひー…」

だから、せめて名前を知りたくて加奈子に話したらこの有り様。


聞けるどころか
まともな会話さえできない。



「んで、
茉莉子は、どうし、たわけ?」

笑いを挟みながら
話すもんだから
わかりにくくて仕方ない。


「どうしたって…。

最低って言って逃げてきた。」
あの後、私は思い切り
『最低っ』と叫び逃げてきた。

本当は、ビンタも一発…。