最低男に恋をして。



「……そんなもん。
ふーん、そっか。
そっか、そっかー。」

「え?
なになに?
修羅場!?

ごめん!
ちょ、仲良くね!
じゃあ……
あ、はい、兄貴。
これ、指輪ね。


仲良くねー。」



「おい!お前!」





「……そんなもんどうでもいいんだ。」

「…いや、そういうわけじゃなくて。」

「ふーん、どうでもいいんだ。」

「…だから……」


「もう悟なんて知らないんだから!」

「ちょ、茉莉子!
待てって!」

知らない知らない知らない!




「ちょ、茉莉子!」
「バカ!触るな!」


「…は?
お前なぁ、
んな、指輪ぐらいで
うじうじうじうじ……」

「ごめんなさいね!
うじうじうじうじ言って。」

「あー、だから
そういうことじゃなくて…」

「うじうじうじうじ。」

「うじうじ言うなって!」




すっかり暗くなった
寒い冬の夜。






だけど
繋いだ手だけは
暖かくて。



「…茉莉子、好きだよ。」

「ちょ、誤魔化すなバカ!」



なんて言いながら
喜んじゃう私は。




きっと一生、
悟には叶わないよ。




「ふふふ。」

「機嫌なおった?」

「直ってないもん。」

「ふーん。」

「…だけどね。

好きって言われたの嬉しくて……。」






「茉莉子。」

「ん?」

「急ごう。」





へ?





「うわ!」



好きだよ、悟。





大好きだよー!