最低男に恋をして。




その言葉を盾に
逃げ続けた私。



だけど、
クリスマス……。




聖夜だし。


悟もそろそろ限界だし。



私も、
悟のものになりたいって
思った、から……。









今日……だなって……。









「え?
もう出るの?

茉莉子ちゃん、
もうちょっとゆっくり……」
「悪い、お袋。

もう行くから。」

「またお邪魔します。」


いつもより熱い
悟の手。


靴を履く背中が好き。




「茉莉子、早く。」

茉莉子って呼ぶときの声が好き。





私の手を引く、
大きな手が好き。






それで、
それで………。














「ただいまって!

茉莉子ちゃん!
え、なに?
どっか行くの?

えーもうちょっとゆっくりしてってよー!

あ、そうだ!
兄貴!
なんかさ、
兄貴の指輪間違えて持ってっちゃってさー!」



へ!?
指輪っ!!

「そんなもんどうでもいいから!
茉莉子、早く…」
「そんなもん……?」







「……あ…。」