「…悟、あの……」
「待て、茉莉子!
絶対あるから!
もうちょい待て。」
「え、あぁ。うん。」
いつもの悟なら
『指輪ぐらいでうじうじ言うなよ』
ぐらい言いかねないのに。
「……どこやったかな…」
真面目に探してて。
なんというか……。
「ねぇ、悟。
もういいよ。」
自分で言い出しといてなんだけど、
指輪はいいから
そろそろ私の相手してほしい。
「いや、でも……」
「なくしちゃったもんは
仕方ないでしょ?
だから…」
かまってよ。
なんて、
素直に言えなくて
渋っていると
突然、
悟が立ち上がり私の手を持った。
「本当にごめん。
これからは絶対
ちゃんと大切にする。
だから、だから………」
え、なにこの決意表明。
「あの……悟?」


